21世紀になった今、私達現代人は、目に見えない愛を信じながらも時として疑い、
人によってはまったく信じていないかのような態度を取る人もいます。
ですけれどこの世に生を受けて以来、人の愛を感じずに過ごすことは難しいでしょう。
愛を誰か他の人に伝えようと思う時、私達はどのような方法を取るのが最善と思うでしょうか。
ありあまるような情熱を言葉に託してみても、相手が持て余してしまったら。
もしあふれる愛を花に託して贈ってみても、花はすぐしおれてしまうし、
人によっては花だけでは心もとないと思うかもしれない。
でももしここに正確に愛を伝える道具があったとしたら、どうでしょう。
あなたを愛しています、他の誰よりも愛しているのですと、純粋に想いを伝えてくれる道具があるとしたら、
誰もがきっと想いを託すに違いないのです。
17世紀からウェールズに伝わるラブスプーンと呼ばれているスプーンが、その道具なのです。
このスプーンの特長は、純粋性と物語性に富んでいること。
つまり、大きくて複雑、かつ華麗なスプーンを作り上げること、
そこに男性の女性への気持ちが現れますから、他の誰よりも強い情熱を持った男が選ばれ、
生涯の伴侶となるのは至極当然なことなのです。
まさに男性の純粋で一途な想いだけが、女性のハートを射とめるわけです。
愛には、形がありません。
男性が愛する人に想いを伝える為、長い時間をかけ、願いを込めて手作りした贈り物、
この世にたったひとつの愛のメッセージ。
ミケランジェロが、石の中からダビデを彫り起したように男は愛する人の為、
木の中から「愛」を「二人の幸せを」「いつも一緒にいられる喜び」を彫り起したのです。
高い精神性を持ち、愛を素朴に伝え、手にした者に喜びを与えてくれるラブスプーン。
私達は、このラブスプーンの力を信じます。
そして目に見えない愛を、スプーンという形に託し、私達人間にとって、
欠くことのできない愛とは何であるか、世界にあるさまざまな愛の形をさぐってみたいと
思うのです。
誰の心にもあるラブスプーンを、あなたも形に残してみませんか。
10年後、20年後、いえ100年後もきっと受け継がれていくことでしょう。
そのスープンが生まれた物語と共に。